こんにちは ものです。
年末ですね。
みなさま いかがお過ごしですか?
今年最後の給料明細をいただき年収が確定したので、6~7時間かけて「ふるさと納税控除上限度額」を計算しました。
分からない単語ばかりで苦戦したので、来年用にまとめておきます。
ふるさと納税控除上限度額の計算式

・ふるさと納税控除上限度額={(個人住民所得割額×20%)/100%-住民税基本分10%-(所得税率×復興税率1.021)}+負担金2000円
・個人住民所得割額=(前年の所得金額-所得控除額)×税率10%
・前年の所得金額=額面上の年収ー給与所得控除
・給与所得控除=額面上の年収×30%+180万円
(年収による区分あり)
・所得控除額=基礎控除+社会保険料控除など
・所得税率
(前年の所得金額による区分あり)
上記の式で計算することができます。
究極に分かりにくい…。
それではこれらの項目について一つずつ解説していきますね。
個人住民所得割額

個人住民所得割額=(前年の所得金額-所得控除額)×税率10%
の式で表すことができます。
前年の所得金額
個人住民所得割額を計算するためには前年の所得金額と所得控除額を調べる必要があります。
前年の所得金額とは収入から必要経費を差し引いた金額のこです。
サラリーマンの場合、額面上の年収から給与所得控除を差し引くことができます。
計算式は
前年の所得金額=額面上の年収-給与所得控除
です。
給与所得控除と所得控除額は別物なので要注意。
それでは前年の所得金額を計算するために給与所得控除を計算していきたいと思います。
たとえば額面上の年収300万円のとき給与所得控除は
給与所得控除=額面上の年収×30%+180万円
=300万×30%+180万
=108万円
108万円が給与所得控除となります。
出典:国税庁
よって、前年の所得金額は
前年の所得金額=額面上の年収-給与所得控除
=300万-108万
=192万
192万円が前年の所得金額となります。
所得控除額
前述した通り個人住民所得割額を計算するためには前年の所得金額と所得控除額を調べる必要があります。
所得控除額とは、基礎控除(一律33万円)、社会保険料控除(健康保険料や年金、学生納付特例の追納分)、生命保険料控除、医療控除などがあげられます。
たとえば、額面上の年収300万のサラリーマン、独身、社会保険料30万と学生納付特例の追納を20万円支払っていた場合所得控除額は、
所得控除額=基礎控除+社会保険料控除
=33万+(30万+20万)
=83万
83万円が所得控除額となります。
個人住民所得割額の計算法
個人住民所得割額=(前年の所得金額-所得控除額)×税率10%
それでは個人住民所得割額を計算していきたいと思います。
たとえば、額面上の年収300万円のサラリーマン、独身、社会保険料30万と学生納付特例の追納20万円を支払っていたと仮定します。
情報を整理すると、
・年収300万
・前年の所得金額192万
・所得控除額83万(基礎控除33万、社会保険料控除30万+20万)
よって、個人住民所得割額は
個人住民所得割額=(前年の所得金額-所得控除額)×税率10%
=(192万-83万)×10%
=109万×10%
=10.9万
10.9万円が個人住民所得割額となります。
所得税率

さて、ここまでくればあともう一息。
つぎは所得税率についてです。
上記で個人住民所得割額を計算するためには前年の所得金額を計算したのは覚えていますか?
前年の所得金額は
前年の所得金額=額面上の年収-給与所得控除
=300万-108万
=192万
192万円が前年の所得金額でしたね。
前年の所得金額が195万円以下の場合、所得税率は5%となります。
ギリギリですね。
ふるさと納税控除上限度額の計算

大変長らくお待たせしました。
いよいよ本番のふるさと納税控除上限度額の計算についてです。
計算式は以下の通り。
ふるさと納税控除上限度額={(個人住民所得割額×20%)/100%-住民税基本分10%-(所得税率×復興税率1.021)}+負担金2000円
たとえば、額面上の年収300万円のサラリーマン、独身、社会保険料30万と学生納付特例の追納20万円を支払っていたと仮定します。
情報を整理すると、
・年収300万
・個人住民所得額10.9万
・所得税率5%
_____________
参考までに
・給与所得控除108万
・前年の所得金額192万
・所得控除額83万(基礎控除33万、社会保険料控除30万+20万)
でした。
ふるさと納税控除上限度額は
ふるさと納税控除上限度額={(個人住民所得割額×20%)/100%-住民税基本分10%-(所得税率×復興税率1.021)}+負担金2000円
={(10.9万×20%)/100%-10%-(5%×1.021)}+2000円
=(21800/90%-0.05105)+2000円
=(21800/0.84895)+2000円
=25678.7797+2000円
=27678.7797円
27600円がふるさと納税控除上限度額となります。
あくまで目安のなので気を付けてくださいね。
ふるさとの納税控除上限度額の自動計算
ここまで大変な思いで手計算してきましたが、ネット上には便利な自動シュミレーションサイトがあるので載せておきます。
ちなみに上記と同じ条件で詳細シュミレーションした場合
ふるさとチョイス27809円
ふるなび27000円
でした。
誤差の範囲内かな。
出典:ふるさとチョイス
出典:ふるなび
さいごに

ふるさとの納税控除上限度額の計算方法についてまとめてみました。
むずかしかったな~。
あくまで目安として使っていただければ幸いです。
6月に届く住民税で答え合わせですね。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
もの
▷関連記事
おすすめ度MAX!ふるさと納税返礼品・重要書類管理法
どの返礼品が届き済みで、どこの自治体の寄付金受納証明書が受け取れていないのか分からなーい。
ワンストップ制度の期限はあ・し・た
あれこれって返送したっけ?
これは確定申告するんだっけ?
パニックパニック
そうなる前に、おすすめの管理法をお伝えします。