こんにちは ものです。
この前飲み会に行ったとき、隣に座ったサラリーマンが大変興味深かったのでちょっと記事にしてみました。
この記事をよめば、価値観を押し付ける人の心理と、それをかわす大人な対応が分かります。
社会人必須の世渡り術は同調語を繰り返すです。
事の発端

「ばかやろう!そんなんだからお前はダメなんだよ!!!」
怒号がお隣から聞こえました。
深夜0時を回ろうかというところ。
ちょっと古い居酒屋の片隅で、何やら先輩リーマンが後輩リーマンに物申したい様子。
先輩リーマンは完全に出来上がっており、頭にネクタイ巻いてもおかしくない雰囲気です。
すでに声のボリュームを調整できる状態はなく…。
ありがたいご高説を私も一緒に聞かせていただき、ついでにその先輩リーマンを観察させていいただきました。
価値観を押し付ける人の心理
1.自分が正しいと思っている
先輩リーマンはおっしゃるんですね。
「貯金して保険に入り、資産を守り続けることが一番大事。
先輩リーマン談
投資?出資?そんなの悪だ!悪!凶悪だ!」
そういう考え方、あると思います。
普段の先輩リーマンは堅実でまじめなキャラクターなのかもしれません。
きっと長年の経験から導き出された末の発言なんだと思います。
お酒もはいり気も大きくなっていることで、言葉の節々から「俺の言ってることは正しい!」オーラがぷんぷんにおってきました。
2.相容れない意見を持っているという敵意
これは私が感じ取ってしまっただけ、思い過ごしかもしれませんが。
先輩リーマンは、後輩リーマンの発言に「わからないこと」「自分の知らないこと」「理解できないもの」があると上に声を荒げていました。
はじめに書いた「だからお前はダメなんだよ!」同様、怒鳴ることで相手の意見を封じ込めている。
まるで敵対視しているようでした。
ひとが育ち、自我を形成していく過程において「それぞれの意見」を持つのは当然のこと。育った環境が違うのだから、意見は違って当たり前。
類似した意見を持つ人もいれば、当然全く正反対の意見を持つ者もいるはずです。
それを恐喝で封じ込めてしまうのは、ちょっと怖かったです。
3.あなたのためを思っていると言う思い込み
先輩リーマンはしゃべり続けます。
「将来何が起こるか分からない。こどもも介護もお前の想像以上に金がかかる。自分の老後だって自分で何とかしなくちゃいけないんだぞ。お前が今そんな状態でどうするんだ。俺はお前のためを思って言ってやってるんだぞ。」
先輩リーマン談
はい、でました善意の押し付けです。
確かに教育も介護も資金が必要になるでしょう。
老後に備えて準備は必要だし、突然病気になるかもしれません。
先輩リーマンがおっしゃるとおりいつどこで何が起こるのか。
先のことは何も予測ができません。
人生の先輩として、後続の者に同じ苦労を味合わせたくないそんな思いもあるかもしれません。
備えあれば患いなし。
確かにその通り。
その通り、なのですが…。
しかしこの後輩リーマン君。
長年の夢が、つい最近叶ったばかりだったんです!
それは自分のお金で車を買うこと。
春に入社し一人暮らしを始め、車も手に入れてっしまったのでお金が無くなっちゃったんですね。
それを言ってしまったがために先輩にどやされる…。
ちょっとかわいそう。
話に出る生活ぶりもそんなに派手な印象は受けず。
むしろ激安スーパーや各店舗の特売日をきちんと把握していました。
自分で働いて貯めたお金で車を買うのってそんなにいけないことかな?
あ、私の住まうド田舎事情で恐縮ですが、この辺りは本当に交通の便が悪くて1人1台は車が必要なのです。
たいていは、就職祝いに親から軽自動車をプレゼントしてもらったり、自分のバイト代で原付を買ったり、移動手段が欠かせません。
上記を踏まえると後輩リーマン君もただの観賞用で車を買ったわけではないはず。
先輩リーマンは一応貴方のためを思っていっているという姿勢をとっていますが、よく考えると後輩リーマンの意見は全否定し先輩リーマンの意見をゴリゴリ押し通しているようにしか見えない…。
4.可愛げがないと思っている
自分の意見に同調しない後輩を生意気だと思っている。
意見の異なる人とは仲良くできない。
先輩リーマンはそう考えている気がします。
飲み会だから酔って怒鳴っているというよりは、日頃からこの先輩リーマンは「おもしろくない」と感じていたようです。
仕事のやり方についても大声で怒鳴っていました。
私はその業界については全くの素人ですが、先輩リーマンの方法と後輩リーマンの方法、どちらも結果は同じで成功する。
ただその過程・手段が違うだけ。
むしろ後輩リーマンの過程の方が周囲に気を配っていた分、スマートでスムーズに物事が進むだろうなと感じました。
自分が教えたとおりに仕事をしない、かわいげがない。
自分の思い通りにならない腹立たしい。
飲み会が進むにつれ、そういった感情が表立っていました。
価値観の押し付けをかわす大人な対応
さてお待ちかねの大人な対応についてです。
その後輩リーマン君がしたたった一つの行動。
それは同調語を繰り返すです。
「おっしゃる通りです。そうですね。」
ひたすら同調を繰り返していました。
先輩リーマンの自分語りスイッチがはいって以降、自分の意見は引っ込め、先輩リーマンの気が済むまでしゃべらせておく作戦を実行したのです。
程なくして先輩リーマンは気が済んだのか、違う話題にうつりました。
はい、万事解決!
しかしながらこの先輩リーマンは、今後一切、後輩リーマンと腹を割って話す機会を失ったことでしょう。
とはいえ腹が立つ!
価値観を押し付けられ、仕事のやり方まで指図されたら誰だった腹が立ちまよね。
大人な対応でその場を丸く収めたとしても、私ならはらわた煮えくり返ります。
「このやろ~!!」って絶対おもいます。
でも、そこをなんとか。
なんとか頑張って我慢してください。
ここが耐え時です。
けっして上司と同じ土俵に立ってはいけないのです。
飲み会であれ職場であれ、自分の考えを押し付ける偉そうな人間と出くわした時は無難に相づちをうち、つまらない話が終わるのを待つのです。
とうぜん、そんな相手の意見は聞き流しておけばいいのです。
周りの人は必ずあなたを見ている
そしてここぞという時は自分の意見を言えばいい。
仕事のやり方や自分の譲れないものは自分の好きなように進めたらいいとおもいます。
わざわざ上司の意見に従わなくてよいのです。
なぜなら、あなたの周りの人は、あなたの大人の態度をしっているからです。
一方的に価値観を押し付ける上司と、真摯な対応をするあなた。
どちらの印象が良いでしょうか?
困ったとき、救いの手を差し伸べてくれる人が現れるはずです。
まとめ
わたしもミニマリスト見習いとして普段から「物は少ないほうがいい」「掃除捨てるため込まない!」なんて言ってます。
でも今回の飲み会騒動で自分の行動見直さなきゃ。と感じました。
無意識のうちに誰かの価値を無下にしていないか。
相手にだって意見がある。
100%その意見に賛成できなくても、相手の意見を受け入れられるかどうか、「そういう考え方もあるんだね。」って言えるかどうかが人間性を大きく左右するなっと思いました。
先輩リーマンを反面教師に!
最後まで読んでくださってありがとうございました。
もの